“日本最古の貨幣”無文銀銭は豪族など有力者によって鋳造され、『日本書紀』天武天皇12年（西暦683年）に銅銭（富本銭）の使用が発布されて金銭や銀銭の使用が禁止されるまで貨幣として流通していました。この年は貨幣鋳造が国家（大和政権）に帰属した記念すべき年です。国家より先に豪族が貨幣を鋳造していた点も面白いと思います。
知人の身辺整理を手伝うことになりました。正確な入手価格を思い出せないものから順に処分する予定です。古墳時代の関東に大和政権に匹敵する強大な勢力圏があったことは広く知られていますが、群馬県庁のホームページによれば関東には近畿を超える38000基の古墳があり、そのうち１万基以上が群馬県に集中しているとのことです。この無文銀銭は古墳の断崖から発見されたものと伝えられています。一般的な無文銀銭の量目は５g前後から10g程度ですが、関東で流通していたとされるものは24g以上、大きいものに至っては40gを超します。当時の王国の勢威がうかがわれます。傷や汚れがあります。状態についての詳細情報は画像でご確認ください。撮影の際の光の量によって実物と違った色に写ることがあります。タイトルに記載した量目は写真撮影の際に先方（委託者）宅で測定した値です。計量器の誤差は0.2ｇ以内と聞いています。とりあえず本物と信じて購入したそうですが、入手以来一度も鑑定に出したことがなく、トラブル防止のためあえてレプリカとして出品させていただきます。50円硬貨は商品に含まれません。高騰防止のため即決価格をご用意しました。自己紹介欄にオークション休業日を記載させていただいております。お手数とは存じますが、ご入札前にお読みいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。