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高さ 30.5cm

陶製の蒸留器で、江戸期に水を蒸留して薬用に使ったり、酒類の製造などに用いられました。
上中下の３つの部分から成り、上部に蓋が付きます。
下段に蒸留する液体を入れて加熱すると、中段の底の穴から水蒸気が上昇します。
上昇した水蒸気は冷水を入れた上段の底で冷やされ、その水滴が中段の管から落ちる仕組みになっています。
冷水が温まると上段の管から排出して、上部から冷水を足します。
底に【寶山】の印があります。京都の粟田焼と思われます。
下部から底にかけて、あちこちヒビがあります （画像上から 8, 9, 10, 11 枚目参照）。
上段の下方の合い口に２，３ヵ所アタリがあります （最後２枚の画像参照）。
中段の管の先に１ヵ所細かいアタリがあります （画像下から４枚目参照）。

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